便は腸のバロメーター
毎回の便の状態を確認することで、腸の状態を推測することができます。皆さん腸内環境が正常かどうか便をチェックしてみてください。
便を構成する成分
便は7割〜8割が水分で、残りの2割〜3割が固形成分になります。
便は食べ物が消化された固形物のイメージがありますが、2,3割程度にしか過ぎないのです。
一方水分には、内臓の消化液や酵素、炭酸ガス、悪臭の原因になるアンモニア、インドール、スカトールといった成分が含まれています。
このように便の成分には様々なものから構成されています。
便の状態で腸内環境がわかる
便は様々な物質が含まれているため、腸内の環境がどのような状態であるかを知ることができます。
例えば、食事が偏ってしまった場合、悪玉菌が増える傾向にあります。
そうなると、悪臭の原因となるアンモニア、インドール、スカトールが過剰に生産され、便の臭いがきつくなります。
その悪臭によって、腸内環境が悪くなっていることがわかります。
便はその文字の通り、「便り」と書きます。まさしく、腸内からの便りであり、健康状態を示す重要なバロメーターなのです。
まとめ
・便の成分は水分が7割〜8割、固形物が2割〜3割
・悪玉菌が増えると便の臭いがきつくなる
・便は腸からの便り
お読みいただき、ありがとうございました。
便秘で体臭が便の臭いになる?
便秘によって、身体に様々な悪影響を及ぼします。その一つとして、体臭が強くなってしまうことがあると言われています。
便秘の原因
腸内には腸内細菌と呼ばれる菌が数兆匹がいると言われています。
腸内細菌には、善玉菌と悪玉菌がおり、その名の通り、善玉菌は身体に良い影響を及ぼし、悪玉菌は悪影響を及ぼします。
この悪玉菌が多いときに便秘となり、便が体内に長く留まってしまうのです。
体臭が強くなるメカニズム
悪玉菌が多く、優勢になっている腸では、スカトール、インドール、硫化水素、アンモニアなどが多く発生しています。
これらの物質は、臭いがきつく、特に硫化水素は卵が腐ったような臭いがします。
臭いがきつい便が長く腸内に留まると便の成分が毛細血管を通じて、吸収されてしまいます。
すると血液の中に便の成分が混ざり、全身に回り汗になり、毛穴に出てくると体臭になります。唾液に回れば、口臭となってしまいます。
不快な体臭を防ぐには?
腸内で善玉菌の働きを良くし、腸内環境を整えることが大切です。
善玉菌の働きを良くするには、乳酸菌やビフィズス菌を摂取することが必要になります。
やはり代表的な食材はヨーグルトです。一日一回は取るようにしましょう。一日100g程度を継続して摂取するのが良いでしょう。それ以上の摂取は冷えや下痢になる可能性になるので、過剰な摂取は禁物です。
摂取が難しい方は、サプリでの摂取も良いと思います。
まとめ
・悪玉菌が増えると便秘になる。
・悪玉菌から発生する物質が体臭の原因となる。
・改善には乳酸菌、ビフィズス菌を摂取し、善玉菌の働きをよくする。
便秘を改善すると同時に体臭改善にも務めていきましょう!
腸の動きが悪くなるとうつになる?
近年、うつ病が社会的問題となっていますが、うつと腸内環境は密接な関わりがあると言われています。
セロトニンが落ち着きを生み出す
人はセロトニンによって、落ち着きを感じることができます。
セロトニンとは、神経伝達物質のことで実は90%以上が腸で作られています。
セロトニンの不足がうつを引き起こす
セロトニンはうつを防いだり、心の安定化に欠かすことのできないホルモンです。
よってセロトニンが不足すると、うつや引きこもりを発症しやすくなります。
腸内のセロトニンを増やすには
投薬治療でセロトニンを増やすこともできますが、日々の食生活でも増やすことができます。
善玉菌を増やす
セロトニンを生成するには、腸内環境を良くしておく必要があります。善玉菌は腸内で良い働きをしてくれます。代表的なのは乳酸菌やビフィズス菌が含まれるヨーグルトを摂取すると良いでしょう。サプリで摂取するのもオススメです。
タンパク質、ビタミンの摂取
セロトニンの原料はタンパク質になりますので、肉や魚、卵などの摂取が重要です。
しかし、タンパク質では不十分で、摂取したタンパク質を必須アミノ酸に変えるビタミンが必要になります。必須アミノ酸とビタミンで初めてセロトニンを生成することが出来ます。
ビタミンは特にビタミンB6の摂取が必要とされていますので、魚類、バナナ、生姜を積極的に摂取すると良いです。
まとめ
・セロトニンが不足するとうつ傾向になりやすい。
・腸内環境を良くするとセロトニンが生成される。
・善玉菌、タンパク質、ビタミンの摂取がセロトニンを生成させる 。
お読みいただきありがとうございました。
便意を我慢すると便秘に繋がる
便意を我慢して、そのまま便秘が慢性化してませんか?便秘解消のためにも便意を我慢するのはやめましょう!
便意とは?
そもそも便意というのは、腸に便が入ると催す仕組みになっています。
なので、朝きちんと目覚めて、腸が活発に動いていれば、自然と便意を催し、トイレに行きたくなります。
しかし、朝起きるのが遅く、ギリギリに家を出る方は、腸も活発に動いておらず、仕事や学校が始まってから活発に動き出します。
学校や会社で用を足しにくいという方は、そのまま便意を我慢してしまうという方も少なくないと思います。
便意を我慢すると便意のセンサーが鈍くなる
便意を我慢すると便秘のセンサーが鈍くなり、便が腸に下がってきても便意を感じなくなります。
やがて便が硬くなり、出たとしてもコロコロしか出ず、中の便まで出し切らない状態となります。
これは、便意のセンサーが鈍り、軟らかい便が硬くなるまで便意を感じなくなっているためです。
便意のセンサーを敏感にさせる
対処法として、便秘薬の服用や浣腸をされている方がおられると思いますが、根本的な解消法にはなりません。
結局センサーは鈍ったままですので、また硬い便になるまで便意を催さない状態になります。
根本的に解消するなら、朝早く起きて、朝食を取り、腸に刺激を与えることがセンサーを敏感にさせる解消法になります。
朝ギリギリの生活を送っている方は、30分でも早く起きて朝食を取り、腸を早めに活発化させることをオススメします。
お読みいただき、ありがとうございました。
早起きすることが便秘解消に繋がる
早起きと便秘は密接に関わりがあります。便秘の方は早起きが出来ていないことが原因の方もおられるのではないでしょうか?
朝の時間に余裕がないと便秘になる?
皆さん朝起きてから何分くらいで家を出ますか。
遅刻しなければいいという考えで、ギリギリの時間に起きて、急いで家を飛び出すという生活パターンの方、おられるのではないでしょうか。
実はそのような方が便秘になりやすいと言われています。皆さんお分かりかと思いますが、便意を催すのはたいてい朝の時間です。
これは朝目覚めるのは、意識だけではなく、体の器官についても同様に目覚め始めるからです。
便秘に関しては消化器官である胃腸がポイントになります。
朝起きて、胃腸も活動を始めます。しかし、寝起きがいい人と悪い人がいるように、胃腸もすぐ活動を始めるとは限りません。
そこで朝食を取ることで胃腸に刺激を与え、活発に活動させることで便意を催してきます。
ところが朝ギリギリに起きて、朝食も取らない方は胃腸が活発化していないため、便意を催すことができず便秘になっていくパターンに陥っていきます。
まとめ
朝早く起きて、朝食を取ることで便秘解消に繋がります。便秘を解消したいという方は30分早く目覚めて、朝食を取るようにしてはいかがでしょうか。
お読みいただき、ありがとうございました。